⑦ 鳥海山

⑦鳥海山(標高2236m)

早池峰下山後、次の移動先まで距離があるため早めに移動を開始し、夕刻までに鳥海山のビジターセンターのある鉾立登山口駐車場に到着した。
標高が1160mある鉾立からは、夜になると日本海側の酒田の夜景や、星空が輝き明日の好天に期待を持たせた。
しかし、夜が明け出発準備が出来た5時頃には、雨が降り出して慌てて合羽を着る羽目になった。一緒に天気を睨んでいた数グループの登山客達も一様に暗い表情は隠せず、やがて諦めたように重たい足取りで登り始めた。
ここ鳥海山は出羽富士として古くから郷土で崇められた神聖な山であり、整備された歩きやすい登山道である。30分程石畳を歩いているといつの間にか雨も明かり、賽の河原で合羽を脱いだあとは気持ちも新たに臨戦モードに入った。
やがて御浜小屋に到着すると、そこからは霧の合間から右手に鳥海湖を望みながら前に進んだ。七五三掛の分岐からは外輪コースを急坂で高度を上げていった。文殊岳の辺りまでくると、一様に周辺の霧が抜けはじめ下界の一部や、鳥海山の峰を拝むことが出来た。東北に来て一番晴れて欲しいと思っていた場所で、一番のご褒美が待ちうけていた。
外輪の尾根から迫力ある鳥海山の岩稜を眺めながら、七高山に到着。残念ながらここではしばしの霧に視界を阻まれたが、鳥海山頂上山荘に一旦下り本山に登り返した頃に、再び後光が差し始めた。鳥海山手前の岩場は、意外に難関で手足を使い、よじ登る箇所が何度かあり体力を使った。
登頂すると正に雲海の上、孫悟空のような気分を味わえた。
雲海からは瞬時だが周辺の景色が顔をだし、日本海まで見通すことも出来た。
頂上で昼食を摂り、撮影など楽しんで再び同じ外輪コースを下った。尾根から下方に広がる草草原の色着きや、再び見え始めた日本海の稜線の景色に何度も足を止め、カメラに手をかけた。
しかし、この風景に見とれたことが大きなしっぺ返しとなった。あっ、と思ったときにはいつの間にか外輪コースを外し湯の台側へかなり下っていた。取り敢えず薊坂のトラバース地点まで戻り、外輪尾根へトラバース修正を図ったのだが、このコースがとんでもなく藪原で殆ど未踏の道であった。地図を確認しながら登り返しのやぶ漕ぎで、結果的に1時間半程ロスしてしまった。
昨日から2日続けての凡ミスに、少し気を引き締めなくてはと反省した。
それでも午後2時半には無事下山し、途中ご一緒した人たちと再び顔を合わし、思わず相好崩した。

いつもの余談であるが、この鳥海山界隈は名酒の宝庫であり、私が最も重宝させて頂いている酒の酒造元が多々ある。秋田側には名酒の新政はじめ、一白水成やまんさくの花、ゆきの美人等がある。山形酒田には初孫や楯野川、他にも出羽桜、くどき上手、上喜元、我山流、そしてあの一四代も山形の銘酒である。
呑んべいとして本当はここ山形で2,3日逗留したかったのだが、本末転倒になってはいけないと自制し、後ろ髪を引かれるように鳥海山を後にした。

鳥海山 (鉾立内輪コース)


実際の軌跡 (外輪コース所要9時間30分)
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山小屋や土産物売店もある鉾立駐車場
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ここが、明日登る登山口
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日が暮れだす にかほの街明かりが見える
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早朝5時 雨の中石畳を黙々歩く
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やがて雨が明かり
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賽の河原で合羽を脱ぐ
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着替えて見上げると少し青空が
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あれが鳥海山か?
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今日の先行きを占う縁起のいい虹
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しばらく虹を見ながら
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ここは御浜
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鳥海山御浜神社と御浜小屋
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まだ、霧は抜けない
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霧の合間から突然、右手に鳥海湖が
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遊佐の平地と日本海が少し顔を出す
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御田ヶ原
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鳥海山山頂にはまだ雲が
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振り返って賽の河原方面
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七五三掛と書いてしめかけ
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ここから千蛇谷と外輪山の分岐
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急坂になり、再び霧に覆われる
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時折、霧が抜け
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そして山麓が見える
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突如、鳥海山の山頂が顔を出す
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突如、鳥海山の山頂が顔を出す
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周辺が良く見えてきた
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酒田方面は雲の下
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文殊岳2005mに到着
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案外、外輪の尾根道が長い
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今回最初の梯子
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強い日差しが差し込む
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ナナカマドが秋を告げる
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なだらかな斜面と沸き立つ雲の群れ
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中腹から下は雲の下に
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外輪も目まぐるしく雲が動く
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あれが七高か?
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鳥海山が真向かいに
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ん~もう少し先か 目的地は
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外輪の内側はけっこう切れ落ちている
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イワギキョウと草紅葉
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もう一つ越えて
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いよいよ核心か
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新山直下に大物忌神社と御室小屋
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草紅葉と新山
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御室小屋、新山方面と七高山の分岐
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七高山山頂2230m
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七高山では雲がかかり何も見えない
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霧の中、急坂を一旦御室小屋手前まで降りる
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ここから新山の岩登り
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上に向かって岩が大きくなる
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岩のトンネルに小さな祠が
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そして、ここが新山頂上2236m
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足元に立派な標識が有りました
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雲が眼下に広がり、孫悟空になったよう
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一瞬、遊佐方面の平地が見える
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雲の向こう側が秋田方面
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細かく四面体に割れた大きな岩稜部
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下りは大きな岩の間を潜る
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山頂を振り返って
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足場を確かめつつゆっくり下る
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一旦、工事最中の御室小屋まで下りる
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ここが大物忌神社
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残雪の横を抜け
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再びここを登り返す
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外輪の尾根筋に再び
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引き返す外輪山が良く見える
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左手に海岸線と日本海
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振り返って鳥海山
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下まで見通すことが出来る この風景に見とれて道を誤る
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修正して、そして再び鳥海湖
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御浜小屋が見え一安心
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御浜小屋内部
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鉾立駐車場まであと少し
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登山口近くある東雲荘
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下山後、移動途中車の中から鳥海山を
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コメント

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No title

居酒屋与太郎さん おはようございます。

いよいよ後半ですね。天気の良い日は少ない山みたいで、登山口を見ただけでした。鳥海山のカールは有名ですね!!

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こんばんは。みのろーにんさん
後半戦に入って、やっと天気に恵まれた感じです!
遠望は利きませんでしたが、時折見える海岸線に何度も足を止めました。
大きなカールと荒々しい鳥海山の岩稜は出羽富士にふさわしい容姿でした。

No title

居酒屋与太郎さん、こんにちは。

雨や霧から晴れていく様子の景色が素晴らしいですね。
一日中晴れの日よりもより景色がより鮮やかに感じます。
道の様子もいろんな変化があって景色も抜群だし、ここは人気のお山なんでしょうか?
こういう雄大な景色のところは最近は歩いてないので、とても羨ましくなりました!
東北のお山もいいですね^^ 

No title

おはようございます。アルペン猫さん
後半になってようやく晴れてくれました!
雲がなければ、今回訪れた東北のほとんどの山が見渡せるそうですが、遠望は利きませんでした。でも雲があると高度感も増し神々しさも相まっていい感じでした。
他の登山者の方々の話によれば、東北では1,2を争う人気のお山だそうです。
裾野の広さや、山の雰囲気は壮大でしたよ。