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石鎚山 女人禁制の開山日

7月1日(土)
残雪の腐れによる危険を懸念して南アルプス悪沢、赤石周回を断念。予備案の四国石鎚山をN氏と2人で遠征することとなった。
前日に開山の神事があることを地元の人から聞かされ、期待に胸膨らませ当日は準備に怠りなく、まだ辺りがほの暗い時間から意気込んだ。
ただ登山道に一歩踏み入れると、雫に濡れた草木が体にまとわりつき霧雨が時折頬を濡らし足取りが重たい。
しばらく、我慢の歩行が続いたがやがて沢沿いの涼しい風が体の熱を冷まし、徐々に気持ちも高揚してゆく。そしてようやく滝や風穴など、周りの明媚を楽しむ余裕が出てきた。
 西之川の登山道はかつての主ルートとみえ、多くの宿坊やお店跡がいにしえの繁盛ぶりを彷彿とさせる道筋である。ロープウェイを運行するようになってからは廃れた道に人影も少なく、今日もこのルート上で私達2人以外に誰も声を聞くことが無かった。
ただこの人気なき道も八丁で主ルートに合流する頃には、成就側から祭りの勇壮な掛け声や法螺を吹く音が段々と賑わしくなる。
階段の急坂が始まる前に休憩を取っていると、やがてご神体を担いだ二、三十人の勇壮な男衆がやってきて同じ場所で息を継いだ。神事は仁・智・勇の三つのご神体を、3組の男衆が間隔をおいて掛け声とともに、頂上を目指すのだが、私たちはこの後、智と勇のご神体に挟まれながら行動を共にした。
そして核心の鎖場に到着すると、掛け声と念仏が入り混じる中、法螺を吹く音が一層大きく山肌に響き渡る。ご神体を担いだ男が、濡れた岩場の合間に足袋を入れ滑りながら必死で登ってゆく姿が印象的だった。
最後の第三の鎖では、多くの報道陣がカメラを構える中、なんと同伴のN氏がご神体の一行を追い越して、一団の真ん中を陣取りながら登るという掟破りの行動に出る!多分テレビ放映では不細工な絵面に困惑し、編集に苦労したのではなかろうか!!
そんなアクシデント?も含め、無事登頂した暁には、霧も晴れ垂直にそそり立つ天狗岳の雄姿を拝むことが出来た。さらに頂上神社から天狗岳の切れ落ちる岩稜の尾根を恐る恐る歩き、目的の天狗岳の頂部に立ったときには達成感一入だった。
雲の合間から神々しく顔を出す頂きを拝み、ご神体を担ぎ終えた男衆とともに、山での安全とご加護を祈りつつ無事下山の途につくことが出来た。

平面距離  14.9km
沿面距離  17.4km
記録時間 09:24:01

最低高度 405m
最高高度 1,981m

累計高度(+) 3,164m
累計高度(-) 3,148m

平均速度 1.9km/h
最高速度 93km/h

消費カロリー 3897kcal

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麓の駐車場 まだ真っ暗
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下の神社
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石土蔵王大権現ののぼりが並ぶ
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西之川登山口付近は、昔の宿坊、お店跡石垣が続く
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最初の渡渉は橋が架かっていた
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渓谷が明るくなる
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細い滑滝が続く
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天狗のような大岩 その鼻の部分
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後ろから見るとかなり大きな岩である
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沢沿いを歩き
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大きな水流を眺めつつ
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朽ちた橋を渡るのに緊張する
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風穴からは冷たい風が吹き上がる
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ようやく八丁の出合に合流
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ここで後ろから勇壮な掛け声が近づく
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ここからしばし階段の急坂が続く
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ちょっと一服
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すると、神輿を担いだ男衆が掛け声とともに現る
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彼らも同じ場所で休憩 この後彼らの後ろを歩く
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試しの鎖 ここへは登らない
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前社森小屋 不動の力水で第三グループの男どもは活を入れる
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先行第二グループに追いつき そしてここからが核心の一の鎖場
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掛け声とともに、ご神体を担ぎ上げる
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N氏も後を追って必死に食らいつく
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神輿グループに交じって登る一般登山者
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濡れた岩場が、行く手を阻む
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二の鎖小屋が見えた
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山開き大祭の旗が揺らめく
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新しくなった休憩所、社付近にご神体が集まる
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ここからは第二グループの神輿についてゆく
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二の鎖場で男衆の声が一層高らかに
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天空に消えてゆく鎖
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N氏も続く
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そして最後の第三の鎖場で
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ご神体を担ぐ男衆が待機
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テレビ局もカメラを構えてスタンバイ そしてなんとN氏が掟破りの突入
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登頂すると向かいには天狗岳がそびえる
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ご神体を無事担ぎ上げた男どもが頂上でたむろする
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さて、我々はあの天狗舳先を目指す
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振り返って、両サイド切れ落ちている 思わず座り込むN氏
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天狗岳登頂
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300mは垂直に切れ落ちている
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天狗から石鎚山頂を振り返る
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ここからは、山頂の喧騒が聞こえない
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再び山頂に戻り、神社にお参り
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空気の澄んだ日には鳥取の大山もみえるそうだ
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天狗岳に雲がかかる
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男衆が揃ってお祓いを受ける
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下る方面も雲が湧き上がってきた
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貴重な映像となりました



帰りは鎖を使わず、う回路の階段を使って降りる
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でも階段もかなりの高度感が味わえる
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ひっそり佇むお地蔵さん
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下りの尾根筋が見える
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鎖場を振り返る
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雲の切れ間から顔を出した石鎚山垂直の岩稜
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まだまだ、下ります
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あれが試しの鎖で登る頂部分
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名物力あめゆ
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石槌神社の鳥居を振り返って
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ここから提灯が
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石鎚山中宮成就社まで降りてきた
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中宮はこのように広く、お店と宿坊が並ぶ
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7月1日は一般参拝はここまで。お札を貰った男しか進めない。ここから上は女人禁制である
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瓶が森の頂上が見える
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ロープウェイ山頂駅
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ロープウェイ山麓付近
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役行尊像にご挨拶して、今日の無事に感謝
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コメント

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居酒屋与太郎さん、こんにちは。

石鎚山のことをググったら神社のサイトが出てきてそこにもこのお山の歴史のこととか書かれてて興味深かったです。
歴史のあるお山なんですね。
西日本最高峰は四国だったんですね~。
鎖場、濡れてて滑りそう、こんな急なところを・・・と思ったら、動画でその様子がよく分かりました。
ご神体担がれてる方、こんなに一気に上まで行ってしまうんですね!
この行事の最中、怪我される方とかいらっしゃらるのかしら・・・。
天狗岳の切れ落ち方は、見てゾゾゾッとしました(汗)。
おまけに雲がかかってきて、ますます怖そう(汗)。
でもとても興味深い神事ですね。下山した後、神聖な雰囲気に浸れそうでいいなあと思いました!

おはようございます。アルペン猫さん。

そーなんです。西日本1高いお山なんです。実は
なんせ、空気さえ澄んでいれば鳥取の大山まで見えるそうですよ!

鎖場に関しては、先日アルペン猫さんが歩かれていた狭い崖道程恐くないですよ。
でも、この日は雨が降った後で岩場が濡れており、気をつかいました。それ以上にご神体の集団と共に登ったため、待たされるは追い立てられるわで体力的に消耗しました。
多分、この神事を見るために2時間も足止め食いましたから!
ただ、この2時間待っている間に、登頂時はジャスト霧が抜け奇跡的に切り立った周辺を拝むことが出来ました。まさに神のご加護でした!
白装束の男衆達は怪我もせず、無事全員登頂したみたいですよ。でも、彼らはロープウェイを使って登っているので余力を残していたみたいですよ。私達は下から登ったので、昔の神事がいかに大変だったかよく分かりました。

今回2度目の石鎚山でしたが、やはり天狗岳手前の切り立った稜線部分は怖かったです!
おかげで、下山後美味しいお酒を沢山飲めました(笑)

ごぶさたしております!

遠いと言うイメージが先行して、足が向きませんでした。
しかし記事を見たら、行きたくなってきました。

いい山ですね。

こんにちは。タニナカさん。

イヤイヤ、大阪からだと案外近いと思いますよ!
石鎚は2回目でしたが、やはりいい山です。眺望もさることながら、変化のある登りも楽しいです。

そーいえばハーネスや下降器買ってから一度も行っていません(笑)
流石に石鎚の垂直壁は降りてみたいとは思いませんでした。怖すぎて・・
この時期は苦手なので、涼しい季節になったらまたロープクライミング教えてください!
それと、今年こそはスノボも教授頂かなければ!!

居酒屋与太郎さん、こんにちは。

僕も四国ではいつか行こうと思っている山です。
しかし鎖場長いですね。迂回路もあるようですけど、せっかく行くなら、鎖登らないといけませんね^^

愛媛か~。遠いな。いつ行けるだろうか。
とにかくお疲れ様でした^^

おはよございます。やまびこさん。
今回、開山の神事が見ることが出来て本当にラッキーでした。
このお山は、少々遠いかもしれませんが1泊2日で行けますし、行っただけの価値があると思います。特に秋の紅葉は有名らしいですね。

登りはやはり鎖を使ってこそ、この山の醍醐味が解るのかも。でも、下りはみなさん迂回路を使ってますから!